TradingViewAIコパイロット(AI Chart Copilot)は、チャートの横でRSIやMACDを読み解き、アラート設定まで会話でこなす無料のAIアシスタントだ。何ができて、どこから料金が発生し、分析を実トレードにどうつなげるかまでを一気に整理する。
- 「TradingViewにAIが載った」と聞いたが、何ができるのか掴めていない
- 無料で使えるのか、どこから課金になるのかを先に知りたい
- AIの分析を「見るだけ」で終わらせず、発注まで最短でつなげたい
- 正体はブラウザの側面パネルで動くAI拡張。チャートを読み、アラートを作り、材料を集める
- 全ユーザーに無料公開。ただし持続的な無料提供のため利用回数に上限が設けられる場合がある
- 使用枠の拡大とPineコード生成は有料プランで解放される=ここが唯一の課金ポイント
- AIは「分析補助」であり発注はしない。実弾に変えるならTradingView連携済みのブローカーが要る
TradingViewAIコパイロットとは?
TradingViewAIコパイロットとは、結局のところ何なのか。ひとことで言えば「チャートの隣に座って質問に答えてくれるAI」だ。私自身、14年チャートを見てきて、インジケーターの数値を目で追って状況を言語化する作業に毎日それなりの時間を溶かしてきた。この拡張は、その言語化を数秒で肩代わりする。
正式名称はTradingView AI Chart Copilot。TradingViewが2026年4月2日にパブリックベータとして公開した公式機能で、ブラウザの側面パネルに常駐し、開いているチャートと連動して動く。Chromeおよびその系統のブラウザ(Edge・Brave・Opera・Vivaldiなど)に対応し、全TradingViewユーザーが利用できる。ベータ期間中はChrome拡張として配布され、将来的には全ブラウザとデスクトップアプリへネイティブ統合される計画だ。
TradingViewAIコパイロットで何ができるのか
公式が挙げる主な用途は次の4つ。いずれも「タブを切り替えずにチャートの前で完結する」のが肝だ。
- テクニカル分析の要約:任意の銘柄について、移動平均・RSI・MACD・主要なサポート/レジスタンス・総合的なテクニカルレーティングを数秒で一枚の見立てにまとめる
- アラートの一括管理:「今のレベル全部にアラートを張って」で複数アラートを一括作成。会話でアラートの一覧・停止・再開・削除まで操作できる
- 材料・ニュースの集約:値が動いた理由を、最新ニュース・決算・ファンダ指標をまとめて提示。見出しをクリックすれば全文へ飛べる
- スクリーニング:52週高値を更新中の銘柄をセクターや出来高で絞る、ウォッチリストをスキャンしてセットアップを探す、といった探索を会話でこなす
要は「チャートを読む・アラートを張る・理由を調べる・次の候補を探す」という、裁量トレードの下ごしらえをAIに投げられる。TradingViewそのものの基本操作を先に押さえておくと、Copilotの指示も通しやすい。
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料金と使用上限──無料でどこまで使えるのか
結局いくらかかるのか。ここが一番気になるところだろう。答えは「基本は無料、ただし使い込むと有料プランが効いてくる」だ。
無料で使える範囲
TradingView公式は、AIコパイロットを全ユーザーに無料で提供すると明言している。同時に「持続可能な無料提供を保つため、1日の利用回数を制限する場合がある」とも書いている。つまり分析・アラート・ニュースといった中核機能は無料で触れるが、ヘビーに叩くと回数の壁に当たる設計だ。
有料プランで解放されるもの
課金ポイントは大きく2つ。使用枠の拡大と、Pineスクリプト(独自インジケーターや戦略のコード)の生成だ。拡張機能の公開ページによれば、使用枠はTradingViewのプランに応じて段階的に広がり、Pineコード生成はEssential以上のプランで解放される(2026年7月時点・ベータ中は変動あり)。
| プラン | AIコパイロットの利用目安 | Pineコード生成 |
|---|---|---|
| 無料(Free) | 分析・アラート・ニュースは利用可/使用枠は最小 | 不可 |
| Essential | 使用枠が拡大 | 可 |
| Plus〜Ultimate | 上位ほど使用枠がさらに拡大 | 可 |
逆に言えば、無料のまま「分析とアラートだけ」使うなら課金は不要だ。有料化が意味を持つのは、毎日AIに問い続けて回数上限が邪魔になったとき、あるいはPineコードをAIに書かせたいときに限られる。この見極めがつくまでは無料で十分回せる。
導入と使い方──セットアップは約30秒
導入は難しいのか。結論から言えば、拡張を入れてサインインするだけで、公式いわく約30秒で終わる。手順は次のとおりだ。
拡張をインストール
Chromeウェブストアから「TradingView Remix: AI Chart Copilot」を追加する。これがベータ期間中の公式配布形態だ。
チャートを開く
TradingViewで任意の銘柄チャートを開く。普段の作業画面のままでいい。
拡張アイコンをクリック
ブラウザの拡張アイコンを押すと、側面パネルにCopilotが立ち上がる。
サインイン
TradingViewアカウントでサインインする。既存のログインをそのまま使う。
分析を始める
「この銘柄のテクニカルを要約して」と話しかければ、すぐに見立てが返ってくる。
実戦での王道フロー
使い方で迷ったら、この順番が効率的だ。まずCopilotに現在のチャートを要約させ、指摘されたサポート/レジスタンスに対して「このレベルにアラートを張って」と一括でアラートを作らせる。あとは価格が来たら通知が飛ぶ。分析のたたき台づくりと監視の仕込みを、チャートを離れずに数分で終えられる。TradingViewをMT4/MT5と併用している人は、役割分担を整理しておくと迷わない。
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AIコパイロットをどう活かす? タイプ別2ルート
ここからは、あなたのゴール次第で道が分かれる。AIコパイロットで「何を解決したいのか」で、次に取る一手が変わる。自分がどちらかを決めてから読み進めてほしい。
ルートA:TradingView内で分析を完結させたい
チャート分析とアラート運用をTradingViewの中で完結させたいタイプ。ネックになるのは無料枠の使用上限と、Pineコード生成が無料では使えない点だ。毎日AIに問い、独自インジをAIに書かせたいなら、有料プランで使用枠とPineコード生成を解放するのが素直な解になる。
ルートB:分析を実弾トレードにつなげたい
AIの見立てを「見て終わり」にせず、そのまま発注まで持っていきたいタイプ。ここで壁になるのは、AIコパイロットは分析補助であって発注機能を持たないという事実だ。実弾に変えるには、TradingViewに公式連携したブローカーが要る。筆頭はIC Markets。2024年からTradingViewに公式統合されており、チャート下部の「取引」パネルから口座を接続すれば、分析したそのチャートから直接、通貨ペア・指数・暗号資産などを発注できる。損切り・利確ラインもチャート上でドラッグして動かせる。








