VPSのWindows Update・再起動・プロバイダーメンテナンスでEAが止まる事故は、事前のルール設計で防げる。再起動後に自動復旧する設定と、保守作業のタイミング管理を整えておくことが24時間EA運用の前提になる。
この記事はこんな方に向けています
- VPSでEAを動かし始めたが、Windows Updateで再起動されてEAが止まった経験がある
- VPSの保守作業をどのタイミングで行えばトレードへの影響が最小限かわからない
- EAが止まったときに気づく仕組みをVPSに設定したい
この記事のポイント
- Windows UpdateはActive Hoursとスケジュール設定で市場時間外に誘導できる
- MT4をスタートアップに登録しておくと、VPS再起動後に自動起動して被害を最小化できる
- EAが止まったことを検知するにはMT4のプッシュ通知設定またはVPSの監視ツールを使う
この記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。掲載情報は2026年6月時点の確認に基づいており、VPSプロバイダー・OSバージョンにより設定画面が異なる場合があります。
VPS再起動がEA運用に与えるリスクと発生パターン
VPSでEAを24時間稼働させていても、知らないうちに再起動されてEAが止まっているという事故は珍しくない。私が過去に経験したケースでは、Windows Updateによる自動再起動でMT4が閉じてしまい、気づいたのが数時間後だった。その間にトレンドが転換しポジションがSLに引っかかっていた。
VPSが再起動される原因は主に3パターンある。①Windows Updateの自動再起動(最も多い)、②VPSプロバイダーのメンテナンス(月1〜2回程度)、③VPS自体のリソース不足・クラッシュだ。①と②は事前に対策できる。
| VPS再起動の原因と対策 | |
|---|---|
| Windows Update自動再起動 | Active Hours設定・更新スケジュールの手動管理で対策可能 |
| VPSプロバイダーメンテナンス | 事前メール通知を確認し、前後のポジション管理を手動で行う |
| VPSクラッシュ・フリーズ | 監視ツール・プロバイダーの自動再起動機能で被害を最小化 |
Windows Updateを市場時間外に誘導する設定
Windows Updateの自動再起動は「Active Hours(アクティブ時間)」設定で、再起動を行わない時間帯を指定することで回避できる。FX市場が活発なロンドン〜NY時間(日本時間16:00〜翌4:00頃)をアクティブ時間に設定し、更新・再起動を深夜〜早朝の低流動性時間帯に誘導するのが基本方針だ。
Active Hoursを設定する
VPSにリモートデスクトップで接続し、設定→Windows Update→詳細オプション→アクティブ時間を開く。最大18時間の範囲でPCを使用している時間帯(=再起動しない時間)を指定する。例:8:00〜02:00(JST)に設定して日本時間の深夜2時〜8時を更新許可時間にする。
更新を一時停止して手動管理する
Windows UpdateのPause(一時停止)機能で最大35日間、自動更新を止めることができる。一時停止中にメンテナンスのタイミングを自分で決め、低流動性時間帯(週末・日本市場のみの時間帯)に手動で更新・再起動を実行する。
VPSプロバイダーのメンテナンス通知を確認する
VPSプロバイダーは通常、メンテナンスの数日〜1週間前にメール通知を送る。このメールを見逃さないようにVPS登録メールアドレスを定期確認するか、メール転送で必ず目に入る環境を作る。メンテナンス前後はポジションを軽くしてリスクを下げておく。
再起動後にMT4を自動復旧させるスタートアップ設定
避けられない再起動が起きたとき、MT4が自動的に起動してEAが再稼働する設定をしておくことで被害を最小化できる。Windowsのスタートアップフォルダにmt4のショートカットを登録するのが最もシンプルな方法だ。
スタートアップフォルダを開く
Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「shell:startup」と入力してEnter。スタートアップフォルダがエクスプローラーで開く。
MT4のショートカットを作成して配置する
MT4.exeを右クリック→ショートカット作成。作成したショートカットをスタートアップフォルダに移動する。これでVPS再起動後にMT4が自動起動するようになる。
MT4の自動ログイン設定を確認する
MT4を起動したとき「パスワードを記憶する」にチェックが入っていることを確認する。チェックがないとMT4は起動しても自動ログインされず、EAが動かない状態になる。
スタートアップ設定だけでは、MT4は起動しても「EAの自動起動」が有効になっていない場合がある。MT4のオプション→Expert Advisors→「自動売買を有効にする」にチェックが入っていることを確認する。また再起動後に自分でチャートを確認してEAが動作しているかを都度チェックすることを推奨する。
EAが止まったことを検知する仕組みを作る
再起動対策を施していても、検知の仕組みがなければ「実はEAが止まっていた」という状況に気づくのが遅れる。EAの稼働状態を遠隔から確認できる仕組みを1つ以上持っておくことが重要だ。
| 検知方法 | 仕組み | コスト |
|---|---|---|
| MT4ハートビートEA | EAが稼働中に定期的にプッシュ通知を送るEAを組み込む。通知が来なければ停止を検知 | 無料(MQL4で自作可能) |
| VPS監視サービス | VPSへの疎通確認(ping)が失敗したらメール通知するSaaSを使用 | 無料〜月数百円 |
| リモートデスクトップ確認 | 定期的にVPSにRDPでアクセスしてMT4の状態を目視確認 | 無料(手動) |
最もコストゼロで実装できるのは「MT4ハートビートEA」だ。EAに「1時間ごとにSendNotification()を実行する」コードを追加するだけで、スマートフォンへの定期通知が止まればEAの停止を検知できる。通知が止まったらVPSにリモートデスクトップで接続して状態を確認する。
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