WTI在庫統計分析の核心は「市場予想との乖離」だ。EIA・API統計が予想より在庫増→WTI下落・在庫減→WTI上昇の基本パターンを理解し、発表時間帯の取引注意点を整理する。2026年6月確認。
本記事には情報提供目的の市場解説が含まれます。投資は自己判断でお願いします。
こんな方に向けています
・原油CFD(WTI・Brent)を取引している
・EIA・API統計が何かわからない
・在庫統計発表時のWTIの動きを把握したい
この記事のポイント
- 原油在庫統計は毎週発表(API:火曜21:30 / EIA:水曜23:30 日本時間)
- 在庫減少→WTI上昇、在庫増加→WTI下落が基本パターン
- OPECの生産目標・米シェール生産量も在庫動向を決める大きな要因
- 発表直後30分はスプレッド拡大に注意
01原油在庫統計の種類と発表スケジュール
原油在庫統計には2種類ある。API(米国石油協会)統計とEIA(米国エネルギー情報局)統計だ。EIAが公式統計として市場への影響が大きい。
| 原油在庫統計 発表スケジュール | |
|---|---|
| API統計 | 毎週火曜日 21:30(日本時間・サマータイム中は20:30) |
| EIA統計 | 毎週水曜日 23:30(日本時間・サマータイム中は22:30) |
| 確認方法 | ForexFactory・EIA公式サイト(eia.gov) |
API統計はEIA発表の前日に出る先行指標として使われる。API統計が在庫減少を示した翌日のEIA統計が強い場合はWTIが連続上昇することがある。ただしAPIとEIAで結果が逆の場合もあるため、EIA発表まで確定判断を待つことを推奨する。
02WTI在庫統計分析の基本パターン
在庫統計結果とWTI反応パターン
| 在庫変化 | vs 市場予想 | WTI反応 |
|---|---|---|
| 在庫大幅減少 | 予想より減少大 | 急上昇しやすい |
| 在庫減少 | 予想通り | 小幅上昇または無反応 |
| 在庫増加 | 予想より増加大 | 急下落しやすい |
| 在庫減少 | 予想より少ない減少 | 失望売りで下落も |
重要なのは「絶対値」ではなく「市場予想との乖離」だ。在庫が減少していても予想の減少幅より小さければ失望売りが出ることがある。ForexFactory等で事前予想値を確認しておくことが必須だ。
ガソリン在庫・蒸留油在庫も同時確認
EIA統計では原油在庫だけでなくガソリン在庫・蒸留油在庫も同時発表される。夏場はガソリン消費量(ドライビングシーズン)が増えるため、ガソリン在庫の変化がWTIを追加で動かすことがある。
03OPECとシェール生産の中期的な影響
週次の在庫統計に加え、中期的なWTI方向性を決めるのはOPEC+の生産目標決定と米国のシェール生産量変化だ。OPEC+が減産を決定すると供給減少観測からWTIが上昇し、増産に転じると下落する。これらの会合スケジュールも経済カレンダーで確認しておく必要がある。
04原油CFD取引の実務的な注意点
在庫統計発表直後はWTIのスプレッドが拡大する。EIA発表後30分程度は方向が安定しないことも多い。EAを稼働させている場合は統計発表時にEAを止めるか、ストップロスを広めに設定しておく必要がある。また原油は先物価格連動CFDの場合、限月ロールオーバーコストが発生することも忘れずに確認しておく。
WTI・Brent原油CFDのスプレッドが業界最低水準。EIA統計発表時もECN約定で約定品質が安定。スポット原油とローリング先物の両方が選択可能。






