米中間選挙は2026年11月3日(米国時間)が投票日で、開票が始まるのは日本では11月4日の朝だ。予測市場と予測モデルが示す民主党の確率、上院の決着が遅れうる理由、どの結果が米国債利回りとドルのどちら向きの材料と分析されているかを、出典と日付つきで整理する。
- 米中間選挙の開票が、日本時間の何時から始まるかを知りたい
- 上院・下院の予測の数字を、出典つきで一度に見たい
- 選挙の結果が米国債利回りとドルにどう結びつくと分析されているかを押さえたい
- 予測市場 Polymarket(11/3)は、民主党の過半数を下院95%・上院76%、上下両院75%と示す。Decision Desk HQ のモデル(11/2〜11/3)は下院80〜84%・上院57〜65%
- 投票の締切は日本時間11月4日の午前9時台から順に来る(NPR の一覧)。NPR(11/1)は、下院は早く分かる可能性があり、上院は接戦と優先順位付き投票で数日〜数週間かかりうると伝える
- FXStreet(10/21)は、先に米国債利回りが反応し、ドルが後に続くと見る。同社の整理では、共和党の両院維持は長期金利が上がりやすく当初はドル高、ねじれは利回りが低下方向、民主党の両院は12/11の暫定予算期限と債務上限に焦点が移る
米中間選挙の現況|予測市場と予測モデルの数字(11月3日時点)
米中間選挙の予測は、売買で付く価格(予測市場)と、予測会社の計算(予測モデル)の2種類で見ると構造がつかみやすい。同じ「民主党の上院」でも、作り方が違えば数字に開きが出るからだ。まず両方を並べる。
出典は、Polymarket(2026年11月3日に私が画面で確認)と、Decision Desk HQ の予測モデル(11月2日〜3日の更新。数字は更新のたびに動くので幅で記した)。どちらも下院のほうが民主党の確率が高く、上院のほうが低い。並びの向きはそろっている。Polymarket と Kalshi の数字は、市場の見方を示す参考値として引いている。予測市場への参加を勧めるものではなく、利用する場合は居住国の法令を確かめてほしい。Silver Bulletin(11/2)も、民主党の確率が上下両院とも過去最高を更新したと報告している。
数字を切り替えて見る
数字は項目を押すと切り替わる。「両院の組み合わせ」は、ドルと米国債利回りの材料になる組み合わせ別の確率。「上院の接戦7州」は、いまの上院は共和党53・民主党47(会派の無所属2を含む)で過半数は51、民主党が過半数に届くには差し引きで4議席の上積みが要るため、接戦州の民主党側の確率を高い順に並べた。「院ごとの確率」は、予測市場と予測モデルを並べた。
アイオワの51%は、売買の上ではほぼ五分五分の値だ。上院全体の76%は別の市場の価格で、州ごとの確率を足し上げた値ではない。ただ、接戦州の見通しが反映された値と読める。
米中間選挙の開票は日本時間の何時から・いつ分かるか
11月3日の米東部標準時は、日本時間より14時間遅れる。米東部の夜に締切が来る州は、日本では11月4日の朝にあたる。NPR(2026年11月1日)の一覧から、主な締切を日本時間に置き換えた。
投票の締切(米東部時間 → 日本時間)
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最初の締切
NPR の一覧では、米東部の午後7時が最初。インディアナとケンタッキーは州の中で時間帯が分かれ、締切が前後する地域がある。
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ジョージア・サウスカロライナ・バージニアほか
米東部の午後7時。
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ノースカロライナ・オハイオ・ウェストバージニア
米東部の午後7時半。
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ペンシルベニア・メイン・ニューハンプシャーほか
米東部の午後8時。
締切の細部は州によって違う。ここに無い州と、州の中で時間帯が分かれる州は、NPR の一覧で確かめてほしい。
上院の決着に時間がかかりうる理由
NPR は、開票は火曜の夜に始まるものの、結果が出るまで数日〜数週間かかりうると伝えている。下院と上院で分かる早さが違う理由は3つだ。
- 下院は差が大きく、早く分かる可能性がある。上院は差が小さく、時間がかかる
- 上院には特に接戦の7州があり、そのうちアラスカとメインは優先順位付き投票で集計に時間がかかる
- 上院の多数は1議席で決まりうる。最後の1州が残れば、両院の組み合わせも決まらない
NPR が注目に挙げた州と、その見立ては次のとおり。前の節の Polymarket の7州とは、並べ方の元が違う。
NPR(11/1)が挙げた上院の注目州
ジョージア
オッソフ氏が有力
ノースカロライナ
クーパー氏対ウェイリー氏
民主党の議席奪取が最有力
オハイオ
ハステッド氏対ブラウン氏
互角
メイン
コリンズ氏対ジャクソン氏
接戦(優先順位付き投票)
米中間選挙とドル円・米国債利回り|結果別の見方
結果が出たら、まずドル円の値動きを確かめたくなる。だが FXStreet(Joshua Gibson、2026年10月21日)の分析は、先に米国債利回りが反応し、その後にドルが反応すると見る。FXStreet の説明では、議会の組み合わせが変えるのは「予算と借入の通りやすさ」で、それが国債の発行量と長期金利を通じてドルに届くからだ。
FXStreet が示す3つの結果別の見方を並べる。確率は FXStreet が引いた予測市場 Kalshi の10月21日時点の値で、3つの数字は掲載どおりで合計は100%にならない。前の節の Polymarket の11月3日時点の数字とは、市場も日付も違う。
共和党が上下両院を維持
11%
Kalshi の確率(FXStreet・10/21時点)
12月までの予算で追加の借入が通りやすい(下院の予算決議 H.Con.Res.113 は最大950億ドル、国防の要求は最大3,500億ドル)。国債の増発で長期金利が上がりやすく、当初はドル高、と FXStreet は見る。
ねじれ議会
28%
Kalshi の確率(FXStreet・10/21時点)
法案が通らず新しい借入が少なくなる、と FXStreet は見る。過去のねじれでは、利回りが低下方向に傾くことが多かった、と FXStreet は整理する。
民主党が上下両院
64%
Kalshi の確率(FXStreet・10/21時点)
FXStreet は、対立の場が政府の予算と債務上限に移ると見る。支出が抑えられて成長が鈍れば、米国と他国の金利差が縮んでドル安方向、と FXStreet は見る。債務上限の問題は、短期国債や金の動きに出やすいとも指摘している。
この分析が示すのは、ドルの向きまでだ。結果別のドル円の目標値・値幅や利回りの変動幅は公表資料で確認できないため、本記事は数字で予想しない。ドル円そのものを読む手順は、USDJPY 分析の見方にまとめている。
開票のあとに見ておく日程|12月11日の暫定予算期限と債務上限
FXStreet の整理では、民主党が両院を取る場合に焦点が移るのが、政府の予算と債務上限だ。どの組み合わせになっても、議会の日程そのものは決まっている。FXStreet(10/21)が挙げた日付と数字は次の2つ。
予算と債務上限(FXStreet・10/21時点)
暫定予算の期限
12月11日
債務上限
41.1兆ドル
FXStreet(10/21)は、11月第1週の利回りは選挙よりも FRB と経済指標に左右されうると書き、2022年は中間選挙そのものより2日後のインフレ指標でドルが大きく動いたと整理している。開票のあとの日程も並べておく。
開票のあとの主な日程(FXStreet・10/21時点)
米国の10月雇用統計
11月6日
米国の10月CPI
11月10日
FOMC
12月8〜9日
開票は11月4日の朝(日本時間)に始まり、上院は決着まで数日〜数週間かかりうる。そのあとに12月11日の期限が来る。FXStreet は、債務上限の問題は短期国債と金の動きに出やすいと見る。米国債利回りが相場に与える影響は米国債利回りの相場への影響で、金と米金利のつながりは、実質金利と金の関係で整理した。
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