米中間選挙の結果が出た11月4日、ドル円は東京時間に157.41円まで下げ、海外時間に戻して158.43円で引けた。上院はNBCの表示で民主54・共和44まで進み、判定前は2州。下院はNBCの見込みが民主259になった。前報の15時時点から何が変わったかを、相場・議席・米市場の順に出典つきで記録する。
- ドル円は11月4日に157.41円まで下げたあと戻し、158.43円で引けた(始値158.69円)。みんかぶはこの1日を「往って来い」と書いた
- 下げと戻しの理由として、みんかぶは東京時間の株安によるドル売りと、その後の株の持ち直し・原油安を挙げた。選挙の結果だけで値動きを説明する根拠はなく、本記事はこの先の値動きを予想しない
- 上院はNBCの表示で民主54・共和44、判定前は2(ミシシッピ・アラスカ)。下院はNBCが民主党の支配を予測し、見込みは民主259・共和176(前報は255・180)
- 11月4日の米市場は、NYダウが1,569.40ドル高の53,356.12ドル、WTI原油が7.97ドル安の88.12ドル、米10年債利回りは4.885%で引けた
- 米中間選挙の結果が、11月4日15時の時点から一晩でどう変わったかを知りたい
- 157円台に下げたドル円が、その後どこまで戻したかを数字で見たい
- 上院・下院の議席と、選挙の翌日の米国株・米国債・原油の終値を押さえたい
米中間選挙の結果|前報から変わった3点(11月5日朝時点)
11月4日の日中から一晩で、議席と相場の両方の数字が動いた。前報(米中間選挙の結果・11月4日15時時点)では、ドル円は157円台で、上院はNBCの表示で民主53・共和41・判定前6だった。11月5日朝の時点で、前報の157円台の局面は「いったん下げて、戻した」で一区切りになり、上院の判定前は2州まで減った。
議席の出典は、NBC の上院の開票ページ(最終更新は米東部時間11月4日午後6時58分、日本時間11月5日8時58分)とNBC の下院の開票ページ(同午後6時58分、日本時間8時58分)で、私が画面で確認した。相場の数字はみんかぶと株探(みんかぶ)の各記事による(記事の一覧は最後の節)。
前報からの変化を切り替えて見る
数字は項目を押すと切り替わる。「ドル円の1日」は11月4日の四本値と11月5日朝の値、「議席の変化」はNBCの表示で前報の値を下の小さな文字に添えた。「米市場の終値」は11月4日のニューヨークの引けの値だ。
前報と並べると、変化は3つに分かれる。ドル円は157円台から158円台前半に戻った。議席は、上院の判定前が6から2に減り、下院の民主党の見込みが255から259に増えた。米市場は、前報の時点で下げていた米株先物とは逆に、ニューヨークの取引で大きく上げて引けた。
ドル円は157.41円まで下げて158.43円で引けた|往って来いの1日
11月4日のドル円は、始値158.69円・高値158.74円・安値157.41円・終値158.43円だった(みんかぶ、11月5日7時13分)。158円台後半で始まり、東京時間に157.41円まで売られ、海外時間に買い戻されて158円台前半で引けた。始値と終値の差は0.26円で、安値からは1.02円戻した。
みんかぶは11月5日7時00分の東京為替の記事で、朝のドル円を158.40円台とし、前日を「中間選挙を受けて往って来い」と書いた。7時55分の本日の見通しでは、ドル円は一時157.41円まで下げたが、下げが一巡したあとは反発して158円台を回復し、米国市場では158.60円台まで上げて、下げた分をほぼ解消したと伝えた。
下げた時間帯と戻した時間帯
時間帯ごとの動きは、みんかぶの11月4日21時23分のロンドン為替概況が解説している。同記事によると、東京午前は、民主党のAI投資抑制への警戒感から株式が急落し、ドル売り・円高になった。東京午後以降は株式の下げ渋りでムードが好転し、ロンドンでは欧州株が堅調に始まって円安に振れ、ドル円は157.41円付近から、ロンドン時間に158.60円付近まで買い戻された。同じ記事は、市場の評価が定まったとは言えず、議会運営、トランプ政権の反応、中東情勢に注意が要るとした。
ニューヨーク時間について、みんかぶの11月5日6時40分のNY為替概況は、ドル円が158円台半ばに買い戻され、原油が急落してWTIが90ドルを大きく割り込み、米株式市場も急騰して、市場はポジティブな反応を示したと解説した。ここまでの理由づけは、みんかぶの解説だ。値動きは選挙の結果が出た日に起きたが、選挙の結果だけに結びつける根拠はなく、本記事はこの先の値動きを予想しない。
オプション市場の数字も下がった。みんかぶ(11月5日7時15分)によると、ドル円の1週間物ボラティリティは6.32%と6%台に下がり、7月末以来の低い水準になった。みんかぶは、選挙というビッグイベントの通過で安堵感が出たと伝えた。
米中間選挙の結果が出た日の米市場|ダウ1569ドル高・WTI88ドル台
米中間選挙の結果が出た11月4日の米市場は、株が上がり、原油と米国債利回りが下がった。株探(みんかぶ)の米国市場データによると、NYダウは53,356.12ドル(+1,569.40)、S&P500は7,688.62(+119.70)、ナスダック総合は25,736.51(+364.50)で引けた。米10年債利回りは4.885%(−0.078)、NY原油(WTI)は88.12ドル(−7.97)、NY金は4,073.0ドル(+132.6)、VIXは16.61(−4.22)だった。
前報で記録した11月4日の東京時間には、米株先物はダウが−0.50%、ナスダック100が−1.27%と下げていた。ニューヨークの取引は、その下げとは逆の上げで終わった。株探の見出しは「ダウは1569ドル高と急反発、米政治を巡る不透明感の後退や原油価格の下落を好感」で、みんかぶの米株式市場の概況(11月5日8時12分)は、政治イベントの通過で目先の不透明要因が後退し、原油相場の急落が株買いを誘ったと解説した。
上げは全面ではない。同じ概況は、ハイテク株の一角は売られたと伝え、エヌビディア、マイクロン、スーパーマイクロ、テスラは下落した。指数の大きな上げと、個別のハイテク株の下げが同じ日に並んだ。
米中間選挙の結果|上院は民主54・共和44、判定前は2州
上院は、NBCの表示が前報と同じ「民主党が上院の支配を取り戻す(Democrats retake control)」のまま、議席が民主54・共和44まで進んだ。民主党は共和党から7議席を奪い、純増は+7。奪った州はアイオワ、カンザス、メイン(民主ジャクソン氏53.4%・共和コリンズ氏46.5%で当選判定済み)、ノースカロライナ、オハイオ(特別選挙)、サウスカロライナ、テキサスだ。前報からは、民主53→54、共和41→44、判定前6→2と動いた。
前報で判定前だった州のうち、ミシガンとネブラスカに当選判定が出た。11月3日の記事(米中間選挙2026の現況と開票の見どころ)で接戦州に挙げたミシガンは、前報ではNBCが「民主やや優勢」としていた州だ。モンタナとアイダホは、NBCの判定前の表から消え、判定前は2になった。
上院で前報から判定が出た州(NBC・日本時間11/5 8:58更新)
ミシガン
開票97.5%。前報は「民主やや優勢」
民主エルサイード52.5%・共和ロジャース45.5%
ネブラスカ
開票92.3%。前報は判定前
共和リケッツ50.4%・無所属オスボーン43.6%
上院で判定前の2州
判定前に残ったのは、ミシシッピとアラスカだ。どちらも、上位2人の得票率の差は0.3ポイント以内に収まっている。
上院の判定前の州(NBC・日本時間11/5 8:58更新)
ミシシッピ
開票95.6%。NBCは「接戦で判定不能」
民主コロム49.0%・共和ハイドスミス48.9%
アラスカ
開票74.3%。NBCは「判定には早い」
民主ペルトラ48.2%・共和サリバン47.9%
米中間選挙の結果|下院はNBCの見込みで民主259議席(予測の表示)
下院は、NBCの表示が「NBCは民主党が下院の支配を握ると予測(projects)」のままだ。当選判定済みは民主242・共和151、判定前は42議席で、前報の民主221・共和129・判定前85から進んだ。民主党は共和党から35議席を奪い、共和党は民主党から1議席を奪って、民主党の純増は+34(前報は+28)になった。
NBCの推計による最終の見込みは、民主259・共和176(前報は255・180)。民主党の259は過半数の218を41上回り、共和党との差は83議席で、NBCはこれを「83議席の多数」と表記している。当選判定済みの民主242は数の上で過半数を超えているが、本記事が下院を「予測」と書くのは、NBCの下院ページの表示が予測のままだからだ。
トランプ大統領の発言と、このあとの米国の日程
トランプ大統領は選挙結果を受け入れる姿勢を示し、民主党と協力していく考えも示したと、みんかぶが伝えた(11月5日6時40分のNY為替概況)。同じ記事は、一方でトランプ大統領が拒否権と大統領令を多く使い、関税など通商政策を再び使う可能性があるとの指摘も紹介した。上下両院の議員の任期は、原則として1月から始まる(みんかぶ、同記事)。
みんかぶが11月5日6時10分にまとめたニューヨーク時間の発言では、トランプ大統領は、民主党員ともおそらくうまくやっていけるという趣旨、ヘグセス国防長官の交代は考えていないという趣旨、イランとの戦争は自分が望む時にいつでも終わらせるという趣旨を述べた。ここに並べたのは、みんかぶが伝えた要約で、発言の全文と正確な言い回しは本記事では引かない。
発表済みの指標と次の予定
前報で「このあとの予定」に挙げた2つの指標は、発表を終えた。ADP雇用者数は結果が8.6万人で、前回分は9.0万人から8.6万人に下方修正された。米国の雇用統計は、11月6日(金)に控える。みんかぶは11月5日7時55分に、ドル円は米雇用統計をにらむ展開だと伝えた。
米国の指標(みんかぶ 11/5 6:10)
米ADP雇用者数(10月)
前回8.6万人(9.0万人から下方修正)
8.6万人
米ISM非製造業景気指数(10月)
前回54.9
54.5
米国の雇用統計
11月6日(金)
米中間選挙の結果のまとめ(11月5日朝時点)
日本時間11月5日8時58分の時点で、米中間選挙の結果はNBCの表示で上院が民主54・共和44・判定前2、下院は民主党の支配を予測し、見込みは民主259・共和176だ。上院の判定前はミシシッピとアラスカで、どちらも得票率の差は0.3ポイント以内にある。
ドル円は11月4日に157.41円まで下げ、158.43円で引けた。前報の157円台の局面は、いったん下げて戻した形で一区切りになった。同じ日の米市場は、NYダウが1,569.40ドル高、WTI原油が88.12ドル、米10年債利回りが4.885%で引けた。米中間選挙2026の結果(11月4日13時41分時点)からの流れと合わせると、ドル円は東京時間に下げ、海外時間に戻した1日だった。次の予定は、11月6日(金)の米国の雇用統計だ。
出典: NBC 上院の開票ページ、NBC 下院の開票ページ、みんかぶ(日本時間)本日の見通し(11/5 7:55)、東京為替(11/5 7:00)、11/4の四本値(11/5 7:13)、ロンドン為替概況(11/4 21:23)、NY為替概況(11/5 6:40)、ドル円1週間物ボラティリティ(11/5 7:15)、NY時間に伝わった発言・ニュース、ADP雇用者数・ISM非製造業景気指数の結果(11/5 6:10)、株探(みんかぶ)米国市場データ(11/5 7:44)、みんかぶ 米株式市場の概況(11/5 8:12)。
本記事の数字は、NBCの開票ページを日本時間2026年11月5日8時58分(米東部時間11月4日午後6時58分)の更新で、みんかぶ・株探を同日8時台に取得した時点のもの。NBCの議席数はNBCの推計・表示で、最終確定ではない。






