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ビットコインの歴史|白書から2016年までのハイライトと年表

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ビットコインの歴史|白書から2016年までのハイライトと年表

この6つの場面を押さえれば、2017年以降の相場で語られる「半減期」や「取引所のリスク」を、自分の言葉で追える。2008年に1通のメールで公開された設計図は、2016年末には、Bitstamp の終値で1ビットコイン約966ドルになった。白書、ブロックチェーン、取引所、半減期、価格の節目を、年表と図で順にたどる。2017年以降は、日ごとの相場アーカイブに続く。

2026年10月更新 / 読了6分 / 価格は Bitstamp の BTC/USD 日足
6枚で分かる
2008〜2016年の6つの場面

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1/6

白書が公開された
サトシ・ナカモト2008年10月31日暗号メーリングリストへの投稿

銀行のような仲介者なしで、利用者どうしが直接やり取りする電子現金の設計図が、メールのリンクとして公開された。

2/6

最初のブロックができた
ジェネシスブロック2009年1月3日18:15:05(UTC)

記録の鎖の1つ目の輪。英紙タイムズの2009年1月3日付の見出しが、書き込まれている。

3/6

10ビットコインが動いた
ブロック1702009年1月12日10と40の2つの出力を持つ取引

ブロック170に、10ビットコインと40ビットコインの2つの出力を持つ取引が入った。受け取った側の名前は、記録からは分からない。

4/6

ピザ2枚と交換した
2010年5月22日10,000BTCピザ2枚と交換したと報告

掲示板への報告の投稿が、この日付だ。ビットコインで買い物をした例として、いまも「ピザの日」と呼ばれる。

5/6

報酬が半分になった
2012年・2016年2回50 → 25 → 12.5 BTC

新しいブロックを作った人への報酬が、21万ブロックごとに半分になる。1回目は2012年11月28日、2回目は2016年7月9日。

6/6

ビットコインの取引所が止まった
Mt.Gox2014年2月2月25日に全面停止

同社は2月28日に東京地裁へ民事再生を申し立て、4月24日に破産手続の開始が決まった。預かっていた分のほぼすべてがなくなったと、同社は告知した。

各場面の日付と出典は、記事の最後にまとめた。

年表|2008年から2016年の主な出来事

年表|2008年から2016年の主な出来事

先に、出来事を日付順に並べる。日付は、メーリングリスト・ブロックの記録・各機関の発表など、元の記録で確かめた。

日付順
200810月10月31日|白書の公開サトシ・ナカモトが、白書へのリンクを暗号メーリングリストに投稿した。
20091月1月3日|最初のブロックジェネシスブロック。以降、約10分に1つを目標にブロックが積まれる。
20091月1月8日|最初の公開版ソフトウェアの最初の版(v0.1)が、メーリングリストで告知された。
20091月1月12日|ブロック17010ビットコインと40ビットコインの2つの出力を持つ取引が、ブロックに入った。
20105月5月22日|ピザの報告10,000ビットコインでピザを買えたと、掲示板に報告があった。
20107月7月18日|Mt.Goxの告知ビットコインの取引所として、掲示板に告知が出た。
201211月11月28日|1回目の半減期ブロック210000。報酬が50から25ビットコインへ。
20133月3月11日|チェーンの分岐旧版が受け付けない大きなブロックができ、鎖が2つに分かれた。
20133月3月18日|米FinCENの指針暗号資産(当時の呼称は仮想通貨)を扱う事業者への規制の考え方が、米国で示された。
201312月12月3日|中国の通知中国人民銀行など5部門が、金融機関と決済機関のビットコイン業務を禁じた。
20142月2月25日|Mt.Goxが全面停止同社の告知による。日本時間の昼ごろ。
20142月2月28日|民事再生の申立て東京地裁に申し立て、受理された。
20144月4月24日|破産手続の開始東京地裁が、午後5時(日本時間)に決定した。
20159月9月17日|米CFTCの判断ビットコインなどは「商品」にあたると、初めて判断した。
20167月7月9日|2回目の半減期ブロック420000。報酬が25から12.5ビットコインへ。
2009年1月の「約10分に1つ」は、ソフトウェア(Bitcoin Core)に書かれた目標の値。実際の間隔は、その時々で前後する。

サトシ・ナカモトと白書|銀行を通さない電子現金

サトシ・ナカモトと白書|銀行を通さない電子現金

2008年10月31日(米国東部時間の午後2時10分)、サトシ・ナカモトの名前で、暗号に関するメーリングリストに1通のメールが届いた。件名は「Bitcoin P2P e-cash paper」。本文は、信頼できる第三者なしで動く新しい電子現金を作っていると述べ、白書のリンクを示している。

白書の第1ページ

ビットコインの白書『Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System』の第1ページ上部(題名と要旨)

画像(引用):サトシ・ナカモト「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」第1ページの上部。出典:bitcoin.org(2026年10月26日に取得)。

要旨が言っているのは、次の3つだ。

要旨の3点
仲介者を通さずに送る金融機関を通さず、利用者から利用者へ直接、オンラインで支払う。
二重払いを防ぐ同じお金を2回使えてしまう問題を、ネットワークの参加者どうしの仕組みで解く。
最も長い鎖を正とする取引を鎖状に記録し、最も長い鎖を、起きたことの証拠として受け入れる。

サトシ・ナカモトが誰なのかは、わかっていない。この記事も、人物の推測はしない。残っているのは、メールと白書とソフトウェアだけだ。

ブロックチェーンのしくみ|3つの手順で分かる

ブロックチェーンのしくみ|3つの手順で分かる

ブロックチェーンは、取引の記録を箱(ブロック)に入れ、箱を順番につなげた帳簿だ。1か所のサーバーではなく、参加者全員が同じ帳簿を持つ。

帳簿が書き足される流れ
取引を箱にまとめるまだ記録されていない取引を集めて、ブロックという箱に入れる。ソフトウェアの目標は、約10分に1箱だ。
前の箱の指紋をつける新しい箱は、1つ前の箱から計算した指紋(ハッシュ値)を持つ。こうして箱が1本の鎖になる。
全員が、最も長い鎖を正とする参加者は、作業の量がいちばん多い最も長い鎖を、正しい帳簿として受け入れる。箱を作った人には報酬が出る。
ブロック0|最初の箱取引のまとめブロック1取引のまとめ+前の箱の指紋ブロック2取引のまとめ+前の箱の指紋ブロック3 …取引のまとめ+前の箱の指紋

過去の取引を書き換えるには、その箱から先の箱をすべて作り直さなければならない。白書の要旨にも、記録は「作業をやり直さない限り変えられない」とある。

報酬が新しいビットコインの出どころになる

箱を作った人に支払われる報酬は、その時点で新しく発行されるビットコインだ。最初の報酬は50ビットコインで、次の章の半減期で小さくなる。

総量の上限は、ソフトウェアに書かれている

発行の上限は2,100万ビットコインだ。この数字は白書には出てこない。2009年1月8日の最初の公開版の告知メールに「総量は2,100万」と書かれ、いまも広く使われているソフトウェア(Bitcoin Core)の定数になっている。

取引所とMt.Gox|預けたビットコインが引き出せなくなった日

取引所とMt.Gox|預けたビットコインが引き出せなくなった日

取引所は、円やドルとビットコインを交換する場所だ。多くの人は、交換したビットコインをそのまま取引所に預けておく。預けた分は、取引所が管理している。

Mt.Gox は、2010年7月18日に掲示板で取引所の開設を告知した。それから4年足らず後の2014年、この取引所が止まった。同社自身の告知から、順にたどる。

経過は、年表の2月25日(全面停止)、2月28日(民事再生の申立て)、4月24日(破産手続の開始)のとおりだ。同社の告知によれば、顧客分の約75万BTCと自社分の約10万BTCの、ほぼすべてがなくなった。

取引所に預けるとは、管理を任せること

取引所に預けた時点で、ビットコインを動かす鍵を持つのは取引所だ。取引所が止まれば、預けた側は自分では動かせない。

半減期|報酬が21万ブロックごとに半分になる

半減期|報酬が21万ブロックごとに半分になる

半減期は、箱を作った人への報酬が半分になる節目だ。ソフトウェアは、21万ブロックごとに報酬を半分にするよう書かれている。目標の間隔(約10分)で数えると、およそ4年に1度になる。

1回目
2012年11月28日
50 → 25ビットコイン

報酬の変化

ブロック210000

節目のブロック

15時24分38秒(UTC)

ブロックの時刻

2回目
2016年7月9日
25 → 12.5ビットコイン

報酬の変化

ブロック420000

節目のブロック

16時46分13秒(UTC)

ブロックの時刻

新しく発行される量が減るので、発行のペースはゆるやかになる。ただし、半減期のあとに価格がどう動くかは、この記事の範囲では言えない。次の章のチャートで、2回の半減期の位置だけ確かめてほしい。

価格の節目|2011年から2016年のチャート

価格の節目|2011年から2016年のチャート

下のチャートは、Bitstamp(取引所)の米ドル建て日足を、週ごとの終値でつないだものだ。縦軸は、1目盛りが10倍になる対数目盛にしている。数字の印は、この記事の出来事に対応する。

$5$10$50$100$500$1,0002012201320142015201612345

  • 1|2012年11月28日 1回目の半減期
  • 2|2013年12月3日 中国人民銀行などの通知
  • 3|2014年2月28日 Mt.Goxが民事再生を申立て
  • 4|2015年9月17日 米CFTCの判断
  • 5|2016年7月9日 2回目の半減期
出典:Bitstamp BTC/USD 日足(2011年9月13日〜2016年12月31日)。取引所ごとに価格は少しずつ違う。Mt.Gox など別の取引所の価格とは一致しない。

年ごとの高値と安値を、日足の値で並べる。高値・安値は、その日の最高値・最安値だ。

年ごとの高値・安値(USD)
20119月13日から高値 15ドル(11月25日)/安値 2.22ドル(10月20日)年末の終値は 4.58ドル。
2012年高値 16.41ドル(8月17日)/安値 3.80ドル(1月27日)年末の終値は 13.24ドル。
2013年高値 1,163ドル(11月30日)/安値 12.77ドル(1月1日)年末の終値は 732ドル。
2014年高値 995ドル(1月6日)/安値 275ドル(10月5日)年末の終値は 321ドル。
2015年高値 502ドル(11月4日)/安値 152ドル(1月14日)年末の終値は 431ドル。
2016年高値 981ドル(12月29日)/安値 352ドル(1月16日)年末の終値は 966ドル。
Bitstamp の日足。2011年は、データのある9月13日から。

桁が変わった日

終値が初めて100ドルを超えたのは2013年4月1日、1,000ドルを超えたのは2013年11月28日だ。2013年は、年初の約13ドルから、年末に700ドル台まで上がっている。

2014年の下げと、その後の値動き

2014年は、下りが続いた。1月6日の995ドルから、10月5日の275ドルまで下がった。2015年の安値は1月14日の152ドル。2016年は、1月16日の安値352ドルから、12月29日の高値981ドルまで戻した。

この記事は、過去の値動きを並べたものだ。将来の価格を予想するものではない。ビットコインの価格は大きく動くことがあり、元本を失うおそれがある。

ここから先|2017年以降の相場アーカイブへ

ここから先|2017年以降の相場アーカイブへ

ここまでが、2016年までの話だ。2017年1月1日以降は、日ごと・週ごとに、その日のビットコインの動きと出来事を残している。

この記事の日付と出典は、下の一覧にまとめた。

日付と出典(2026年10月26日に確認)
白書の公開:メーリングリストの投稿/白書
最初のブロック:ブロック0(時刻は記録上の値)
最初の公開版:v0.1の告知(2009年1月8日)
ブロック170:ブロックの記録(10と40の2つの出力。受け取った側の名前は、記録からは分からない)
ピザの報告:bitcointalk の投稿(2010年5月22日)
半減期:ブロック210000/ブロック420000/計算式:validation.cpp(v27.0)
Mt.Goxの開設告知:bitcointalk の投稿(2010年7月18日)
上限・間隔:v0.1の告知(総量2,100万)/amount.h(v27.0)/chainparams.cpp(v27.0)
チェーンの分岐:bitcoin.org の告知
FinCEN:指針FIN-2013-G001
中国の通知:中国人民銀行の公表
Mt.Gox:2014年2月28日の告知/2014年4月24日の決定
CFTC:プレスリリース
価格:Bitstamp BTC/USD 日足
投資の助言ではありません。価格の予想もしていません。

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