CFTC が毎週公表する建玉明細(Commitments of Traders)から、CME 通貨先物の非商業=投機筋のネットポジションを通貨ごとに整理する。2026年9月29日(火曜)時点の建玉。円先物のロングは円買い(ドル売り)。
- ポンドは−91,075枚で39週連続の売り越し。52週レンジ下限−105,719に接近。
- 豪ドルは−63,239枚で52週レンジの下限と同値。前週比−16,425とさらに売り増し。
- 円は+55,440枚の買い越しを維持、前週比−16,542で縮小。DXYは+11,881で19週連続の買い越し。
読み解き
偏りが最も大きいのはポンドで、ネット−91,075枚は52週レンジ下限−105,719に迫る水準、同じ向きが39週続く。豪ドルのネット−63,239枚は52週レンジの下限そのもので、売り越しの深さは1年で最大。前週比ではカナダドルが−25,461、円が−16,542、豪ドルが−16,425と減り、増えたのはスイスフラン+2,135と米ドル指数+1,551だけで、週の資金はドル買い方向へ揃った。ここまで一方向へ積み上がった建玉は、同じ向きのニュースでは新規の買い手・売り手が残りにくく値動きが鈍る。逆に、ロング41,396枚に対しショート132,471枚と偏る構成では、逆方向の材料で決済が集中し巻き戻しが大きくなりやすい。
投機筋ネットポジションの推移(直近26週)



通貨別の建玉
| 通貨先物 | 投機筋ネット | 向き | 前週比 | ロング | ショート | 52週レンジ | 連続 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本円 JPY |
+55,440 枚 | 買い越し | −16,542 | 176,266 | 120,826 | −163,412 〜 +120,359 | 4週 |
| ユーロ EUR |
−63,256 枚 | 売り越し | −10,922 | 238,183 | 301,439 | −72,447 〜 +180,305 | 13週 |
| 英ポンド GBP |
−91,075 枚 | 売り越し | −8,507 | 41,396 | 132,471 | −105,719 〜 −13,911 | 39週 |
| 豪ドル AUD |
−63,239 枚 | 売り越し | −16,425 | 109,690 | 172,929 | −63,239 〜 +85,644 | 16週 |
| カナダドル CAD |
−78,671 枚 | 売り越し | −25,461 | 85,047 | 163,718 | −179,095 〜 +36,159 | 28週 |
| スイスフラン CHF |
−24,617 枚 | 売り越し | +2,135 | 24,828 | 49,445 | −43,392 〜 −19,946 | 39週 |
| NZドル NZD |
−17,315 枚 | 売り越し | −5,935 | 23,338 | 40,653 | −65,189 〜 +10,518 | 2週 |
| 米ドル指数(ICE) DXY |
+11,881 枚 | 買い越し | +1,551 | 29,742 | 17,861 | −6,418 〜 +22,499 | 19週 |
枚数は契約枚数。ネット=非商業ロング − 非商業ショート。前週比は CFTC の変化欄(無ければ当サイトの履歴から算出)。52週レンジと「連続」は当サイトが保持する履歴(年初から)の範囲で数えている。
本記事は CFTC の公表データから自動生成した集計で、投資助言ではない。建玉は火曜時点で、公表(金曜 15:30 ET)までに 3 営業日のずれがある。ポジションの偏りは「同じ向きのニュースには鈍く、逆向きで巻き戻しが出やすい」構造を作るが、それ自体は方向の予測ではない。






